VRは現実?
所詮、コンピュータ・ネットワーク上に実現される仮想現実世界は、
人間が心の中にもっている仮想現実世界から、
任意の情報を抽出して、つなぎ合わせてできた世界でしかない。
コンピュータ・ネットワーク上の仮想現実世界との情報のやりとりによって、
人間は自分の心の中の仮想現実世界を改変してゆく。
それならば、人間にとってコンピュータ上の仮想現実世界とは、
現実世界と同等の役割をはたす
「オブジェクト」で、
人間の心から見れば「等しい現実」ではないか。
言い替えれば、
「現実世界/コンピュータネットワーク上の仮想現実世界
/人間の心の中の仮想現実世界(その人の世界観)」は、
その中心に人間がいる以上、
お互いの世界の情報交換はフィルタリングされ、
透過的には行なわれないのだ。
ゆえに、コンピュータ・ネットワーク上の、
自分の作った仮想現実世界ですらも、
自分の心の中の仮想現実世界をすべて反映しているわけではない。
あくまで自分の持っている
「見方(偏見)、表現方法(表現限界)、
意図、立場、外部圧力情報」といった
「フィルタリング・メソッド」によって
形作られた世界でしかないのだ。
結局の所、自分のもつメソッド次第で、
ハッピーにもサイテーにも思えるわけね。
役に立つか、立たないかなんて、
やっぱり使い方なのね。
結局その人の世界観が反映されるのだから、
情報の規制なんて危険だし、
第一、広大なインターネット上(別の現実世界内)じゃぁ、
事実上不可能だね。
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Apr.24 1996 by kiyohito@oki.fc.u-tokai.ac.jp